全国の銅器生産の95%を占める富山県高岡市で、明治30年より鋳物業を営む株式会社二上が、
大治将典氏をデザイナーに迎えて新たに立ち上げた生活用品ブランド、
「FUTAGAMI(フタガミ)」。
素材となる真鍮(しんちゅう)は、銅と亜鉛との合金で、経年変化による酸化で少しずつ枯れた色合いになり、人と場所に馴染んでいく素材。
耐腐食性が強く、加工が比較的容易なため、古くから建築、船舶、家具、さらには美術工芸品や仏具など、様々な分野で使用されてきました。
二上が長年培った技術と、大治将典氏のデザインで、今の暮らしにフィットする美しい生活用品を生み出しています。
キラキラと光を反射する真鍮独特の質感が、夜空の天体を思わせることから生まれたという鍋敷き。
4種類あるデザインにそれぞれ名付けられた天体や惑星の名前は、真鍮の色をデザインに反映して見立てたもの。
『月』は素材の質感が際立つ、きらめくような色合いです。
「砂型鋳物」独特の、ざらっとした表面は、まさに月の表面のクレーターのよう。
美術品のように美しいデザインの鍋敷きは、裏面に樹脂の足が付いている為、テーブルに傷が付きにくく、且つ安定感もあり、実用性ともに申し分なし。
熱を逃がしやすく、持ち上げやすくするために開けられた、中央の穴も特徴です。
象形的な鋳造の真鍮はまるで鋳物のオブジェのようで、使わない間も見せておきたい素敵な佇まい。
年齢、性別を問わず、贈り物にも喜ばれる一品です。