No.216 / 2025.03.15
TOPICS / zakka 紙の招き猫に、まねかれてみる

この招き猫、陶器や木製ではなく、紙粘土(ペーパーマッシュ)でできています。
伝統的な技法として、インドでは宗教人形や祝いの飾りなどにも使われてきた素材で、いわば“紙の民藝”。
そして、最大の魅力は、すべてが職人による手づくり・手描きであること。
顔の表情や体の模様が、1匹ごとに異なります。
工業製品にはない、“個体差=味わい”が、なんとも心に残るんです。

見た目はすこし脱力系。
完璧な左右対称でも、均一な筆致でもありません。
ですがそこに、「おおらかさ」「あたたかさ」がある。
ちなみにこの猫は左手をあげたスタイル。
日本の招き猫と同じく「人をまねく」縁起を担っています。
言うなれば、ゆるい福神といったところでしょうか。

高さは約12cmと、手のひらサイズ。
玄関、デスク、キッチンの片隅、本棚のスキマ。
どこに置いても圧がなく、それでいて目が合うと少しうれしい。
この猫には、笑いと祈りの中間にある何かが宿っています。
それを「おもしろい」と思えたなら、きっとあなたの部屋に必要な存在です。
amabro アマブロ|インドの招き猫
1650円