No.219 / 2025.05.28

TOPICS / zakka 130年以上、燃やされ続けている紙のお香。

部屋の香りにこだわることは、住まいの質にこだわることだと思う。
上質でセンスのよい香りはリフレッシュにとても大事だ。

そんな日々の空気を整える手段はルームスプレーやディフィーザーなどいろいろあるが
今、静かに注目されているのが、フランス生まれの芳香紙《Papier d’Arménie》だ。
お店でもよく試香を焚くがとても評判がいい。
20年以上取り扱い続けているロングセラーのひとつである。

これは1885年にフランスで誕生した、紙のお香とも呼べるプロダクト。

ベンゾイン樹脂や天然香料をしみ込ませた紙を、蛇腹状に折り、火をつけて燃やすことで香りが空間に広がる。
煙は穏やかで、残り香が静かに部屋にとどまるのが特徴だ。

その起源は、パリの化学者オーギュスト・ポンセがアルメニアでの香り文化に感銘を受け、家庭用に応用したことに始まる。
当初から100年以上、製法を変えずに守られ続けているのも評価されるべき点だと思う。

香りは3種類 いずれも天然由来成分使用で消臭効果あり
TRADITION(トラディション) – 緑色のパッケージ
最もクラシックな香り。ベンゾイン樹脂をベースにした温かみのある甘くスモーキーな香りが特徴です。

ARMÉNIE(アルメニイ) – 青色のパッケージ
香水調の深みのある香り。フランスの調香師フランシス・クルジャンによって再解釈された現代的で洗練された香りです。

ROSE(ローズ) – ピンク色のパッケージ
バラの優雅でやわらかな香り。甘さとフレッシュさが調和した華やかな印象です。

たくさん燃やさなくてもいいんです。
一枚でじゅうぶん、気持ちがすっとほどけます。

お部屋の空気をちょっとだけ整えたいとき、
お茶をいれる前に、香りでひと呼吸置くのもおすすめですよ。

使用方法
一枚を切り取り、アコーディオンのように折る。

不燃性の皿の上で火をつけ、炎がすぐに消えるのを確認。

煙がゆっくりと立ち上り、部屋全体に香りが広がります。