No.046 / 2022.03.26

TOPICS / goods THE MUSEUM CLOCK

アメリカの工業デザイナー、Nathan George Horwittの最も有名なデザイン「Museum clock」
その時計は「時」「分」を示す、数字や記号などなく文字盤の上には針と日時計をイメージさせる金色のマークのみ。
時計に機能や技術を取り入れたデジタルなデザインが求められ、複雑さが増す中、あらゆるものを省いた曖昧さを持つMuseum clockは、
これまでの概念にとらわれない、時計の美しさを教えてくれる究極のシンプルデザインともいえます。
この美しいデザインは1970年にニューヨーク近代美術館MOMAのデザインコレクションに選定され、永久収蔵されました。
デザインコレクションに選定されることは、近代美術史において重要なデザインであり傑作であることを意味します。


 

 

EARLY MODEL

Museum Table Clockは、ハーマンミラーの息子でもあるハワードミラーの時計メーカー、
HOWARD MILLER社によって1970年代に製造され、名作として人気を博しました。
真鍮削り出しのフレームは、重厚感のある作りで深みのある美しいゴールドをしており、
小さいながらアメリカンミッドセンチュリーを感じさせる存在感のあるモダンデザインです。

この時計は人気が高かったゆえに、様々な年代で製造されてきましたが、西ドイツ製のムーブメントを使用し、
文字盤に「W.GERMANY」と示されているは1970年代製造の初期モデルに見られる特徴。
新しくなるにつれ「GERMANY」となり、最終的には「CHINA」へと変わっていきます。
けして、古いから良いとか西ドイツ製だから良い、中国製だから悪いというわけではありませんが、
やはり古いものは綺麗に残っているものが少なく希少価値があり、今は亡き西ドイツで製造されていたのもヴィンテージならではの魅力です。



 

 

ITEM LIST