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No.047 / 2022.03.20

TOPICS / goods MID-CENTURY MODERN Art Pottery

1950~80年代、西ドイツを中心としてヨーロッパ各国で芸術性を取り込んだ陶器製品を盛んに製造していました。
そのムーブメントを起こした西ドイツはもともと陶器産業が盛んでしたが、
第二次世界大戦の敗北で大きな影響を受けたこともあり、50年代から国を挙げて再建。
老舗陶器メーカーや陶芸家、芸術家を起用した独自の芸術陶器製品を製造したことがきっかけと言われています。
現在ではその自由で独創性の高いデザインが多くの人を魅了し、ミッドセンチュリーを代表とするコレクターアイテムとして有名です。
芸術性を取り込んだ陶器、いわゆるArt Potteryは総称されて呼ばれることが多く、
明確な基準や定義などは定められておりません。
その中のサブカテゴリーとしてFat Lavaや陶芸家が作るStudio Potteryなど存在していますが、
CDCではハンドメイドで製造され、ハンドペイントやフォルムで芸術性を現した、陶器製品をArt Potteryとしてご紹介しています。


 

 

キャンバスのように陶器に描く

Art Potteryが多くの人を魅了する、ひとつとして職人や陶芸家が描いた自由で美しく、ときにユニークな模様があります。
機械のように正確に描くのではなく、作り手の癖や大まかさが感じられる完璧ではないデザインも味となり、
一つ一つ表情や印象の異なる作品になるのもハンドメイドならでは。
ユニークなのは東西冷戦時代のドイツの花瓶を比較すると、偶然か必然かわかりませんが西ドイツ製は明るい色合いが多く、社会主義の東ドイツは独特な色合いで落ち着いた印象が多いように思えます。
製造された土地、時代により芸術の表現が異なるのも必然的で、Art Potteryはそういった背景を思わせる奥深さもあります。
印象的なカラーリングとデザインのハンドペイントは、Art Potteryと呼ばれるだけあり芸術性を感じさせ、
難しい知識などはいらず、気軽に飾ることのできるアートピースであり、お花がなくともお部屋に彩りと雰囲気を与えてくれるアイテムです。


 

 

塗るのではなく削る技法

Art Potteryの中には溶岩が垂れ流れているような厚塗りの釉薬をつけるFat Lavaと呼ばれるものがありますが、
正反対にハンドメイドで表面を削って模様をつけているのが、スグラフィートという技法です。
特に東ドイツのPiesche&Reif社ではこの技法を使用し、アフリカ部族をモチーフにした幾何学的な模様を刻み込んでいます。
流曲線が美しいフォルムに幾何学的な模様は何とも言えない相性で凛とした品のある雰囲気です。
スグラフィートを用いたArt Potteryは美しいフォルムを保ちつつ、立体的のあるデザインはモダンな印象際立たせスタイリッシュな印象を与えます。
模様はハンドメイドのゆえ歪んでいたりしますが、そこも人の温もりを感じれる魅力のひとつです。

“Art Pottery”ITEM LIST


 

 

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