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No.045 / 2022.03.13

TOPICS / goods VINTAGE|W.GERMANY CandleHolders

ミッドセンチュリーの魅力の一つとしてスペースエイジと呼ばれるデザインがあります。
60s70sに多く見られるデザインですが、この年代はアメリカやソ連を中心に宇宙開発を積極的に取り組んだ時代。
そんな世界的に宇宙の憧れや希望が強まった時代だからこそ生まれたのがスペースエイジデザインです。
近未来的なフォルムにデザイン。独特な雰囲気を持ったスペースエイジデザインは日本も含めた世界中で流行。
同じころの60s西ドイツでは、スペースエイジデザインをもった様々なキャンドルホルダーが誕生しています。
西ドイツには元々銀食器や銀製品を製造していた会社が国営も含めていくつも存在し、
BMFやWMF、Quist社といった企業がスペースエイジデザインのキャンドルホルダーを製造しムーブメントを起こします。
その中でも特に人気を博し、有名になったのが「BMF Nagel Candleholder」です。


 

 

BMF Nagel Candleholder

西ドイツでメタルカンパニーを営んでいたBMF Hans Nagel(ハンス・ナゲル)のために
建築家でもあるWerner Stoff(ヴェルナー・ストッフ)が60sにデザインを手がけたのがNagel Candleholder。
当時、多くのキャンドルホルダーに使用されていた3本脚のスタイルを踏襲し、
建築家ならではの無駄のない計算された対称的なバランスをしたシンプルながら完璧なデザイン。
この普遍的なデザインはキャンドルホルダーの特徴とも言えるスタッキングをすることでより、立体的なアートとなりキャンドルホルダーそのものが、
まるで浮いているかのような錯覚を起こさせます。
単体だけでなく、構築することも想定して設計されたデザインは、まさしく建築家の顔を持つWerner Stoffだからこそです。
もちろん、このキャンドルホルダーは人気を博し、現在でもアート、デザイン業界から高い評価を得ています。

ヴィンテージのNagelは希少なコレクターアイテムとなっていることもあり、近年では復刻品が誕生しています。
その復刻品は再現度が高く、オリジナルにかなり近いデザインとなっていますが、多少のサイズ違いや製造国がインドなど若干の違いが生じます。
けしてオリジナルが良いとか復刻品が悪いとかそういったことはありませんが、
やはり今はなき西ドイツで製造され、時代が進むとともに色褪せて傷ついたクロームメッキのボディは特別なオーラと惹きつけられる魅力を持っています。


 

 

変幻自在なアートピース

構築することでより、自由で独創的なアートピースとなるのがこのキャンドルホルダーの魅力。
キャンドルホルダーは本来キャンドルを支える土台としてのアイテムですが、
このNagelをはじめとする西ドイツのキャンドルホルダーは芸術性を取り入れたオブジェに近い作品です。
スタッキングには少しバランスをとる必要がありますが、構造上は半永久に可能。
使う個数によって表現の自由度は増え、自分なりに築き上げる感覚はまさにブロックパズルのようです。
気分や感覚で構造を変えることで、印象も変化し存在感のあるインテリアとなってくれます。
まさに変幻自在なアートピースです。


 

 

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