No.075 / 2022.08.14

TOPICS / goods Libuše Niklováが残した玩具たち

Libuše Niklová(1934-1981)

チェコを代表する、玩具デザイナーLibuše Niklová/リブシェ・ニクロヴァー(1934-1981)
チェコがまだチェコスロバキアだった時代の1954年ごろから製作は始まり、
リブシェ・ニクロヴァーがデザインした玩具はキャッチーで可愛らしいことから、瞬く間に人気を博します。
また、当時はメジャーではなかった、まだ新しい素材のプラスチックを用いたことにより、
その後の玩具業界に大きな影響を与えています。
1961年にはチェコのFatra社に入社しました。
わずか47歳という短い人生の残りを、この会社で玩具のデザインに務め、
9つの特許と共に名作の数々を生みだしました。
リブシェ・ニクロヴァーが残した当時の玩具はデザインの高さに加え、世に与えた影響が大きかったことから、
現在ではパリ装飾芸術美術館、MoMA近代美術館、プラハ装飾芸術美術館のコレクションに展示されています。


 

 

TOMCAT

リブシェ・ニクロヴァーが手掛けた玩具の中でも、世界中で愛されている代表作のひとつが
1963年にデザインされたトムキャット。
胴体が蛇腹状になったキャッチーな見た目をしており、体を伸縮させることでアコーディオンのように音を奏でます。
アニメにでてきそうな可愛らしい猫の表情に加え、音を鳴らすユニークな仕掛けは
まさにリブシェ・ニクロヴァーらしい子どもの想像力をかき立てるデザイン。
トムキャットの他にも10種類の動物と1種類の赤ん坊がデザインされ、これらはアコーディオン・トイ・シリーズと呼ばれています。
アコーディオン・トイ・シリーズは1963年から4~5年間の僅かな期間でしか製作をしておらず、
玩具という役割から、綺麗な状態で残されていることが少なく希少なコレクターズアイテムとなっています。

2022年6月よりチェコのプラハ装飾芸術美術館では特別展示「トムキャットが世界を旅した方法(和訳)」が始まり、
アコーディオン・トイ・シリーズをはじめとする様々な動物の玩具やトムキャットが世界に与えた影響とユニークなコピー品が展示されているようです。

Tomcat


 

 

Inflatable Toy

この膨らましトイ(Inflatable Toy )は1970年代にデザインされ、オリジナルのバッファロー・エレファント・ジラフは、
ニューヨークのMoMA近代美術館にてコレクションに選ばれています。
PVC製の空気で膨らませる玩具は今では当たり前にありますが、当時の70年代では斬新で玩具業界に大きな衝撃を与えたようです。

こちらは復刻になりますが、当時と同じチェコのFatra社によって生産。
子どもが乗って遊べる大きなサイズに加えて、「座れる」クッションを加えたことでニクロヴァーの代表作のひとつになりました。
シンプル、かつ斬新なデザインは今見ても古臭さを感じさせないモダンな雰囲気で
子供だけではなく大人もインテリアとして楽しめます。
そして、座ったり握ったりするとホイッスル音が鳴る仕掛けが、この膨らましトイシリーズにも備わっており、
トムキャット同様に子どもの想像力を膨らませるデザイン性の高い玩具です。

膨らましトイ 動物