No.010 / 2020.10.17

TOPICS / fashion 1dozen イチダース|生地に惚れ込む

 

人は一度”気持ちいい”と感じた感触を肌で覚えているものです。そして、またその感覚を味わいたくなるもの。あの服、どこにあるかな、と日頃探してしまう服。お洗濯した後に早く乾かないかな、と心待ちにしてしまう服。1dozen(イチダース)で展開するお洋服はそんな存在でありつづけたい。1dozenのデザイナーさんの言葉です。
今回は1dozenが服作りの上で大切にしている要素の1つ、素材についてピックアップしてご紹介いたします。

 


 

( 1 – 3 ) シルクカシミアシフォンの羊毛糸の制作風景。長きに渡り、人から人へと伝えられた昔ながらの技術を駆使し、手仕事で作られている糸たち。 多くの人の手が関わっているからこそ、その仕上がりは温かく、人の温度を感じます。 機械ではなく、人の手で作り出すものには、僅かなゆらぎと、豊かな膨らみ、そして優しい存在感を纏った表情があるのが特徴。 その糸が醸しだ出す風合いや優しい空気感は、まさにこの工場で働いている人々の人柄そのもの。

 

( 4 ) 日本に数台しか残っていない1900年代初めにスイスで製造されたボディサイズのシームレス編み機。 オーガニックコットンシフォンにはこの貴重な編み機を使用しています。皮膚のようにしなやかで紙のように軽く、風を孕んでいるかのような繊細な生地。 職人さんたちが、高い技術を駆使して編み立てられているのです。

 


 

textile

Cashmere Silk カシミアシルク

カシミアを日本で紡毛紡績できる会社はわずか3社。最も信頼をおいている素材メーカーさんとのパートナーシップから生まれたテキスタイルです。

日本国内での高度な紡績技術により厳選されたカシミアとシルクを1本のふんわりとしなやかであたたかな糸に仕上げました。シーム線のない無縫製での編立にもこだわり、幾度となく試作を重ねて誕生しました。

カシミアの高い保湿力とシルクの通気、吸湿性、品のある光沢感をあわせ持つ非常にあたたかな素材。これからの季節に活躍するアイテムです。

 

 

Wool Cashmere ウールカシミア

国内の紡績にこだわった大変希少なウールカシミア。カジュアルに日常使いができるニットがほしいという思いから誕生したテキスタイルです。

このニットを手に取った時に、カシミアが20%も入っているのに少し硬い?と思われるかもしれません。

1dozenのウールカシミヤニットは目と目を詰めて、ギュッと編むことでピリングになりにくく、縮みにくいニットに仕上げていますので、少し硬さを感じるのかもしれません。

この方法は実は糸をたくさん使用することにもなりますので贅沢な高級なニットとも言えます。この硬さもお洗濯をしていただく過程で、どんどんフワフワと柔らかいカシミアの風合いが味わえるものに育っていきます。お洗濯しても縮まず、ビリングになりにくい。寒い冬を温かく過ごせる相棒のようなニットです。

 

 

Spongeish Cotton スポンディッシュコットン

触れるだけでその感覚が他のものにない柔らかい膨らみを感じて頂けるこの素材はコットン100%の優しい伸縮性と空気を含む軽さが特徴です。

1950年代に日本国内で開発された編み機を使用しているのですが、現在では2台のみ。他の機械では表現できない、唯一無二の優しい風合いのテキスタイルです。

 

 

Organic Cotton Chiffon オーガニックコットンシフォン

コットン100%の優しい伸縮性が体を締め付けることなく、着用する方のカタチに寄り添ってくれるテキスタイル。

最初に着用した時に感じるフィット感は時間の経過とともに少しずつゆるみが出て緩和されていきます。

着ている感覚を忘れてしまうほど軽く、肌に負担をかけないオーガニックシフォン。夏の湿温調整にはもちろんの事、冬場にはニットの下に、アレルギー対策や汗取りとして、一年を通して活用いただけます。

 


 

お店に並ぶ時の状態をできるだけ”フワフワにしない”状態に仕上げています。

それにはご自宅において”ご自身で洗って頂き、 徐々にフワフワに育ててほしい”という思いが込められています。

1度目、2度目はあまり揉まないで、つけ洗いくらいの気持ちで洗ってください。
これは、すすぎの時にどうしても多少揉まれてしまうため。 また洗剤の質によっても育ち方が変わってきます。

もちろん、洗濯機でのお洗濯が可能なアイテムもありますが、 ご自身をいたわるようにお洗濯も楽しんで味わうと 乾いた後のフワフワ感をより楽しめます。

 


 

産地や生産背景、理念までこだわられて作られる1dozenのアイテムたち。まずはぜひ一度触れてみて下さい。きっと素材へのこだわりが伝わってくるはず。

すでに持っておられる方は、ぜひご自身でのお洗濯に挑戦を。ニットは育てるものであって消耗するものではないそうです。

永くお使いいただけるニット、ぜひフワフワと優しい肌触りへ育ててくださいね。

 

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