No.003 / 2019.05.20

TOPICS / fashion 革×金属「チカズコーヨ」

革作家として活動されている「CO-YO コーヨ」さんと、金物作家の「lavoro cica ラボーロ チカ」さんのユニット「チカズコーヨ」。

その名の通り、お二人が作り出す作品は日々の暮らしにそっと近づいて、寄り添ってくれるような、温かな雰囲気を感じさせます。

富山で活動されるお二人の作品は、実店舗Matildeにて十数年前からお取り扱いさせていただいて、CO-YOさん、lavoro cicaさんとはとっても長いお付き合い。
今回はそんなお二人が共作された「チカズコーヨ」のオリジナルバングルの製作過程を見学させていただきました。

革作家CO-YOさんの工房へ

革作家のCO-YOさんが工房を構えるのは、気持ちの良い風が吹き抜ける、大きな川の堤防沿いにある一軒家。
一緒に作業するCO-YOさんとcicaさんが迎え入れてくれました。
春の長閑な日差しが差し込み、工房のなかはのんびりとした心地よい空気が流れています。

革を加工するための道具が所狭しと並ぶ工房。味のある古道具や愛嬌のある素朴な置物もちらほら。
CO-YOさんの世界観が広がる素敵な空間です。

 

 

ふたりのきっかけ

お二人がユニットを組むようになったきっかけは、10年前に行った「2人展」。
お互いにアイデアを出し合って、コラボのブローチやペンダントを製作されたそう。
自分ひとりでは作れないものが仕上がることにワクワクし、可能性がどんどん広がっていくことがとても嬉しかったと語るCO-YOさん。
今回作っていただいた「くも型バングル」は、CO-YOさんのアイデアが元になり、cicaさんがそれに応える形で製作が始まりました。

まずはCO-YOさんが革の加工を

バングルのサイズにカットした革を革包丁でひとつひとつ雲形に切り出していきます。
そこからやすり掛けを施し、表面を滑らかに磨き、腕の形に添うようカーブをつける作業へと続きます。
木製の棒のような道具で革にぎゅっと圧をかけながら磨き上げるこの作業は、表面を滑らかにするだけでなく、しっとりとした艶と光沢のある質感に仕上げることができます。
手間と時間がかかるこの作業が一番大変なのだそう。

続いてcicaさんが真鍮の加工を

こちらも真鍮を雲形にカットしていく工程から始まります。
雲形になった真鍮は角を丸くするためにやすりで削り、バーナーでひとつひとつ燻していきます。
燻すことによって、味わい深い雰囲気が出て、柔らかな印象になるそう。
その後、CO-YOさんが作った革のパーツに合うよう、木づちでカーブをつけ、ギボシを付けてようやく完成です。

完成!チカズコーヨのくも形バングル

ふたりがアイデアを出し合い、革と真鍮という異素材を組み合わせ、形にした作品「くも形バングル」。
ギボシ金具で簡単に付けられるバングルは、お守りのように毎日身に付けたくなります。今回は少し細めのMatilde別注のサイズも特別に作っていただきました。

チカズコーヨ くも形バングル 9,800yen+tax  ※完売いたしました。

カラーはブラックとナチュラルの2色からお選びいただけます。サイズはSとMの2種類展開。SサイズはMatilde別注サイズ。手首にそのままつけて丁度良い大きさです。

ややゆるみのあるMサイズはお洋服のカフスの上から留めつけても素敵です。使い込むほどに味わいが増す素材同士は非常に相性が良く、長く愛用いただけます。

 

 

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